
SFTPGoは、高度な設定が可能で豊富な機能を備えたオープンソースのSFTPサーバーです。あらゆるビジネス用途や家庭での使用に最適な選択肢となります。SFTPGoは、ローカルファイルシステム、暗号化ファイルシステム、S3オブジェクトストレージ、Google Cloud Storage、Azure Blob Storage、さらには他のSFTPサーバーなど、様々なストレージバックエンドをサポートしています。
SFTPGoはLinux、FreeBSD、macOS、Windowsで利用可能です。Ubuntu Server 22.04にSFTPGoを導入する手順を解説します。これにより、ネットワーク上でフル機能のSFTPサーバーをご利用いただけるようになります。
参照: 知っておくべきオープンソースと Linux の用語 40 選 (TechRepublic Premium)
必要なもの
これを実行するには、Ubuntu Server 22.04 の実行インスタンス(データセンターまたはサードパーティのクラウドホスト)と sudo 権限を持つユーザーが必要です。それでは、SFTP マジックを体験してみましょう。
SFTPGoのインストール方法
まず最初にSFTPGoをインストールする必要があります。そのためには、公式リポジトリを追加する必要があります。Ubuntuインスタンスにログインし、次のコマンドを実行してください。
sudo add-apt-repository ppa:sftpgo/sftpgo
リポジトリを追加したら、次のコマンドで SFTPGo をインストールします。
sudo apt-get install sftpgo -y
インストールは問題なく完了し、SFTPGo サービスが起動/有効化されます。これでインストールは完了です。
SFTPGo Web UIにアクセスする方法
ウェブブラウザを開き、http://SERVER:8080 にアクセスします(SERVERはホスティングサーバーのIPアドレスまたはドメインです)。管理者ユーザー作成ページが表示されます(図A)。
図A

ユーザー名を入力し、新しいユーザーのパスワードを入力・確認します。「管理者を作成」をクリックすると、SFTPGoのメインウィンドウ(図B )に移動します。
図B

新しいユーザーを作成する方法
SFTPGo が起動したら、実際にアクセスできるようにユーザーを作成します。そのためには、左側のナビゲーションで「ユーザー」をクリックし、表示されるウィンドウ(図C)で「+」をクリックします。
図C

表示されるウィンドウ(図D)で、「ユーザー名/パスワード」フィールドに入力し、必要に応じてユーザーの公開鍵を貼り付けます。セキュリティ強化のため、公開鍵を追加することを強くお勧めしますが、ユーザーがSSH鍵ペアを生成しているかどうかによって異なります。
図D

グループ、ホームディレクトリ、ACL、ディスククォータなども設定できます。新しいユーザーの設定が完了したら、「送信」をクリックして情報を保存します。
仮想フォルダを作成する方法
新規ユーザー用の仮想フォルダを実際に追加する前に、まずフォルダを作成する必要があります。そのためには、左側のナビゲーションにある「フォルダ」をクリックします。表示されるウィンドウで「+」をクリックし、フォルダに必要な情報を入力します(図E)。
図E

新しいフォルダを作成すると、ユーザーがアクセスできる仮想フォルダとして追加できるようになります(仮想フォルダを追加するには、ユーザーを編集し直す必要があります)。ユーザーに仮想フォルダへのアクセスを許可するには、フォルダ名(ユーザー作成ページ)を入力し、ドロップダウンから既存のフォルダを選択します(図F)。
図F

この仮想フォルダはユーザーがいつでもアクセスでき、複数のユーザーと共有できます。グローバルアクセスは、これらの仮想フォルダのみ(各ユーザーのプロファイルに追加した場合のみ)から可能です。また、必要に応じて、ユーザーのプロファイルに任意の数の仮想フォルダを追加できます。
WebClient と WebAdmin
SFTPGoを使うには、ちょっとしたコツが一つあります。管理者ユーザーとしてログアウトした後、再度ログインすると、デフォルトでWebClientインターフェースが表示されます。このインターフェースには管理者機能は一切表示されません。ログイン画面で「ログイン」ボタンの下に「WebAdmin」と表示されている場合は(図G)、WebClientインターフェースにログインしていることになります。
図G

しかし、URLを見れば、明らかに
/web/クライアント/ログイン
WebAdminをクリックするとURLが変わります
/web/admin/ログイン
SFTPGo 管理者ユーザーでも、通常のクライアント コンソールにログインできます。
ユーザー(および仮想フォルダー)を作成すると、それらのユーザーはログインして SFTPGo Web インターフェースで作業を開始できます。これにより、ファイルやディレクトリのアップロード、ダウンロード、管理が非常に簡単になります。
SFTPGoは、データセンターやクラウドベースのホストに導入できる、最もシンプルなFTPサーバーの1つです。シンプルなユーザーインターフェースと豊富な機能を備えており、FTPファイルサーバーとして最適な選択肢となるでしょう。
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