Linuxサーバーのバックアップを簡単にするBorgmaticのインストール方法 - TechRepublic

Linuxサーバーのバックアップを簡単にするBorgmaticのインストール方法 - TechRepublic
borgmatic-linux-バックアップチュートリアル
画像: ribkhan/Adobe Stock

Linuxサーバー上で信頼性の高いバックアップソリューションを稼働させていますか?もし稼働させていない場合、災害復旧計画はお持ちですか?「災害」という言葉だけでも、バックアップが組織にとって極めて重要な部分であることをご理解いただけるはずです。

Linux用の新しいバックアップソリューションをお探しなら、あまり知られていないものの、優れた機能を備え、インストールと設定も非常に簡単なソリューションがあります。それがBorgmaticです。このシンプルで設定主導型のバックアップソリューションは、クライアントサイド暗号化によってファイル(さらにはデータベースも)を保護し、監視などのサードパーティ製品との連携も提供しています。

Ubuntu Server 22.04にBorgmaticをインストールする手順をご案内します。インストールが完了すると、重要なデータが定期的にバックアップされていることを確信できるはずです。

参照: 知っておくべきオープンソースと Linux の用語 40 選 (TechRepublic Premium)

必要なもの

Borgmatic をインストールして使用するのは、Ubuntu Server のインスタンス(Ubuntu Desktop や Debian 派生ディストリビューションにもインストールできます)と sudo 権限を持つユーザーだけです。これで完了です。バックアップを作成してみましょう。

Borgmaticのインストール方法

まず最初に、Ubuntu Serverのアップデートとアップグレードを行いましょう。これは以下の2つのコマンドで実行できます。

sudo apt-get update

sudo apt-get upgrade -y

プロセス中にカーネルがアップグレードされた場合は、変更を有効にするために再起動する必要があります。

アップデート/アップグレードが完了したら、次のコマンドで Borgmatic をインストールします。

sudo apt-get install borgmatic -y

信じられないかもしれませんが、インストールはこれで完了です。

リポジトリを初期化する方法

次のステップは、バックアップ用のリポジトリを初期化することです。新しいリポジトリを格納するディレクトリに移動します。例えば、バックアップを格納する外付けドライブが/dataディレクトリにマウントされている場合は、 で/dataに移動しますcd /data。リポジトリの名前をtest.borgとし、リポジトリキーを使って初期化します。そのコマンドは以下のとおりです。

borg init -e repokey test.borg

新しいリポジトリのパスワードを入力して確認するよう求められます。/data に test.borg という新しいディレクトリが作成されているはずです。

設定ファイルの作成方法

これで、設定ファイルを生成することができます。そのためには、次のコマンドを実行します。

generate-borgmatic-config -d test.yaml

次のコマンドで新しいファイルを編集用に開きます。

nano test.yaml

そのファイルには次のようなセクションがあります。

source_directories:

- /home

- /etc

- /var/log/syslog*

そのセクションでは、バックアップに含める必要があるディレクトリを構成します。

次のようなセクションもあります。

repositories:

- user@backupserver:sourcehostname.borg

- user@backupserver:{fqdn}

新しいリポジトリを追加し、サンプルをコメント アウトする必要があります。そのセクションは次のようになります (作成したリポジトリの名前を編集します)。

repositories:

- test.borg

#     - user@backupserver:sourcehostname.borg

#     - user@backupserver:{fqdn}

ファイルを保存して閉じます。

最初のバックアップを実行する方法

次のコマンドで最初のバックアップを実行できます。

sudo borgmatic --config test.yaml --verbosity 1

最初に sudo パスワードの入力が求められ、次にリポジトリ キー パスワードの入力が 2 回求められます。

バックアップが完了したら、次のコマンドで検証します。

sudo borgmatic -c test.yaml --list

出力は次のようになります。

jammy-2022-05-19T12:13:28.105102 Thu, 2022-05-19 12:13:32 [91df7f2c66fa516d026fc0fb8e9ad777d2533e81e22b7da1da9a4b0245804fea]

おめでとうございます。最初のバックアップが成功しました。

バックアップを自動化する方法

バックアップを自動化するには、まず次のコマンドで systemd ファイルを作成する必要があります。

sudo nano /etc/systemd/system/borgmatic.service

そのファイルに次の内容を貼り付けます。

[Unit]

Description=Borgmatic system backup

Requires=network.target

After=network.target

[Service]

Type=oneshot

Nice=10

IOSchedulingClass=best-effort

IOSchedulingPriority=6

ProtectSystem=full

ExecStart=/usr/bin/borgmatic --verbosity -1 --syslog-verbosity 1

ファイルを保存して閉じます。次に、バックアップ時間を指定する必要があります。そのためには、毎日同じ時間にバックアップを実行するタイマー設定ファイルを作成します。

sudo nano /etc/systemd/system/borgmatic.timer

この新しいファイルに次の内容を貼り付けます。

[Unit]

Description=Daily backup timer

[Timer]

OnCalendar=*-*-* 12:00:00

Persistent=true

[Install]

WantedBy=timers.target

次のコマンドでタイマーを有効にします。

sudo systemctl enable --now borgmatic.timer

リポジトリキーのパスワード入力を求められます。コマンドが完了すると、Borgmaticは毎日同じ時間に実行されるように設定されます。記録的な速さでLinuxサーバーの新しいバックアップシステムを作成できたことをお祝い申し上げます。

Jack Wallen によるビジネス プロフェッショナル向けの最新のテクノロジー アドバイスをすべて知るには、YouTube で TechRepublic の How To Make Tech Work を購読してください。

Tagged: