この「First Look」では、ASP および .NET 開発者が PDF ファイルやフォームを操作するために使用できる柔軟な API 駆動型ツールセットである ActivePDF Toolkit を紹介します。
好き嫌いは別として、AdobeのPortable Document Format(PDF)は一般的なファイル形式であり、ユーザーとWeb開発者がリッチコンテンツをWebに簡単に公開できます。しかも、静的な文書に留まらず、ユーザーのニーズは、請求書、領収書、明細書などをPDFでリアルタイムに配信する、全く新しいPDFテクノロジーの誕生を促しています。
開発者の観点から見ると、ユーザーが求める要件によっては、複雑なPDFファイルを生成するのは大変な作業です。他の作業と同様に、適切なツールがあれば、作業効率は大きく変わります。
PDFファイルを扱うなら、ActivePDF, Inc.のActivePDF Toolkitは検討に値するツールの一つです。同社は数多くのPDFツールやサーバーベースのコンポーネントを開発していますが、ActivePDF ToolkitはASPおよび.NETアプリケーションにPDF機能を統合するための優れた出発点となります。ActivePDF Toolkitは「PDF用スイスアーミーナイフ」と謳われており、ActivePDF Toolkit APIを使用してPDFファイルへの追加、スタンプ、結合、セキュリティ保護に加え、プログラムによるPDFコンテンツの制御も可能です。
ActivePDF Toolkitを使用すると、任意のOLEDBまたはODBCデータソースから取得したデータをPDFフォームに事前入力できます。これにより、Webサイトに表示されるPDFフォームの「既知のフィールド」に入力できるようになります。例えば、注文フォームに顧客の名前と配送先情報を入力させ、残りのフォームは顧客自身で入力できるようにすることができます。
ActivePDF Toolkitの評価版は、こちらからダウンロードできます。ActivePDFを初めてインストールする際は、インストールプログラムがスタートメニューの下にプログラムグループを作成するため、少し戸惑うかもしれません。ただし、グループ内に表示されるのはドキュメントへのショートカットのみです。
ActivePDF Toolkit の機能を最も簡単に確認するには、製品に付属するサンプルアプリケーションをご覧いただくのが一番です。これらのサンプルアプリケーションを実行するには、ローカルマシンで IIS が起動している必要があります。C:\Program Files\activePDF\APToolkit\ 内の ASPExamples フォルダを右クリックし、「共有とセキュリティ」メニューから Web 共有を設定してください。
注: ここで説明する手順はWindows XP SP1用です。他のWindowsオペレーティングシステムをご利用の場合は、オプションが異なる場合があります。IISを使用して、この場所を指す仮想ディレクトリを作成することもできます。
これを設定すると、 http://localhost/aspexamples/ から製品に付属するサンプル アプリケーションを参照できるようになります。
すると、図 1 に示すようなページが開きます。
図1: ActivePDFサンプルアプリケーション
これらのアプリケーションは、ActivePDF ツールキットの使用方法を示す簡単な例です。
- 既存の PDF にテキストをペイントする
- プログラムを使用してPDF ドキュメントにテキストを追加する方法を示します。 - 背景画像
- PDF ドキュメントに背景画像または透かし画像を配置する方法を示します。 - ディレクトリリストは、
PDF文書のリストを取得する方法を示しています。 - 入力値の取得では、 API を使用して
PDF フォーム フィールドに入力されたデータを取得する方法を示します。 - フォーム値の設定では、 API を使用して
PDF フォーム フィールドにデータを入力する方法を示します。 - ファイルの結合/連結APIを使用して2つ以上のPDFファイル
を結合する方法を示します - PDF 属性の設定では、図 2 に
示すように、API を使用して作成者、タイトル、件名、キーワードなどの PDF ドキュメント属性を変更できることを示しています。 - PDFページの抽出
APIを使用してPDFドキュメントからページを削除する方法を示します
図2: PDF属性の設定
サンプルアプリケーションに加えて、ドキュメントにはActivePDF Toolkitの動作を理解するためのチュートリアルが多数用意されています。また、ActivePDF Webサイトには、使い始める際に役立つサンプルアプリケーションが多数ダウンロードできるようになっています。WebアプリケーションでPDFファイルやフォームを使用している場合は、ぜひこのツールをお試しください。
ActivePDF Toolkit
会社: ActivePDF
価格: US$ 399
システム要件: Microsoft Windows NTÃ,® 4.0 (Service Pack 5 以上) または Microsoft WindowsÃ,® 95、98、ME、2000、XP、Pentium 200 MHz 以上、32 MB の RAM、5 MB のハード ディスク容量