グループポリシーでMicrosoft Officeを管理する方法 | TechRepublic

グループポリシーでMicrosoft Officeを管理する方法 | TechRepublic
画像: ランス・ホイットニー/TechRepublic

組織内でグループポリシーとMicrosoft Officeを使用しているIT管理者は、適切なポリシーを通じてOfficeを管理・保守できます。Officeのバージョンに適したグループポリシーテンプレートを追加することで、スイート全体、およびWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookなどの個々のアプリケーションの主要な設定を制御できます。

グループポリシーを使用してMicrosoft Officeを管理する方法

最初のステップは、お使いのOfficeのバージョンに必要なグループポリシーADMXおよびADMLテンプレートファイルをダウンロードすることです。Microsoftのダウンロードページには、Office 365 ProPlus、Office 2019、Office 2016用のファイルがあります。このページには、Office 2013用のファイルがあります。適切なページで「ダウンロード」ボタンをクリックしてください(図A)。

図A

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次に、次の手順に従います。

  1. 適切なページで「ダウンロード」ボタンをクリックします (図 A )。
  2. 次のページで、使用している Office のビット数に応じて、32 ビット (x86) または 64 ビット (x64) のダウンロード可能な EXE ファイルを選択します。
  3. 「次へ」をクリックし、EXE ファイルを保存します。
  4. ダウンロードした EXE ファイルを実行して、そこに含まれるファイルを抽出します。
  5. Microsoft のライセンス条項に同意します。
  6. 抽出したファイルの保存先を選択します。
  7. 抽出したファイルのフォルダーを開くと、Excel ファイル、ADMX ファイルと言語ファイル用の ADMX フォルダー、および Office カスタマイズ ツールを使用して Office を展開する場合は OPAX ファイル用の admin フォルダーが見つかります。
  8. グループ ポリシー設定の Excel スプレッドシートを開くと、ADMX テンプレートとその他のファイルの一覧と説明、および各テンプレートと各 Office アプリケーションの特定のポリシーが表示されます (図 B )。

図B

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次に、ADMXファイルとADML言語ファイルを、グループポリシー管理用の適切なフォルダまたはコンテナにコピーする必要があります。グループポリシーにセントラルストアを使用する場合は、1台のコンピューターまたはローカルに保存されたテンプレートを持つ複数のコンピューターを使用する場合とは手順が異なります。Microsoftサポート記事「Windowsでグループポリシー管理用テンプレートのセントラルストアを作成および管理する方法」では、セントラルストアオプションについて説明しています。ここでは、テンプレートをローカルに保存するオプションについて説明します。

お使いのコンピューターでは、グループポリシーテンプレートはC:\Windows\PolicyDefinitionsに保存されています。抽出したOffice ADMXファイルをこのフォルダーにコピーします(図C)。

図C

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ADMLファイルは、お使いの言語のサブフォルダ(例:en-US)に保存されています。抽出したファイルがある言語のサブフォルダを開きます。ADMLファイルをPolicyDefinitionsの下の同じサブフォルダにコピーします(図D)。

図D

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次に、グループポリシーエディターまたは管理コンソールを開きます。Officeテンプレートが自動的に読み込まれ、利用できるようになります。テンプレートは2つの異なる場所にあります。マシン固有の設定については、「コンピューターの構成」>「管理用テンプレート」>「Microsoft Office (2016または2013)」にアクセスしてください。ここで、特定のライセンスオプションを制御したり、さまざまなセキュリティ設定を管理したり、自動更新を有効にしたりできます(図E)。

図E

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ユーザー固有の設定については、「ユーザーの構成」→「管理用テンプレート」にアクセスしてください。ここには、Officeの一般的な設定を管理するためのMicrosoft Officeのフォルダーがあります。また、Access、Excel、OneNote、Outlook、PowerPoint、Project、Visio、Word、Skypeといった各Officeアプリケーションのフォルダーもあります(図F)。

図F

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確認すべきポリシーや設定が多数あることは明らかです。まずはOfficeの全般的な設定から始めて、各アプリケーションのポリシーへと進んでいくとよいでしょう。また、ポリシーを設定する際には、Excelのグループポリシー設定スプレッドシートを常に参照し、参考にしてください。

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