Gemini API と Google AI Studio にも、Gemini 1.5 Pro のフル コンテキスト ウィンドウを含む拡張オプションがあります。
Google Cloudは本日、Vertex AIの新モデル、Gemini APIのアップグレード、そしてAIを活用したGoogle翻訳の新言語対応など、AI関連の発表を相次いで行いました。開発者の皆様は、Gemini 1.5 Proの200万トークンのコンテキストウィンドウを、ウェイティングリストで待つことなくご利用いただけるようになりました。さらに、マーケティングや企業プレゼンテーション向けのフォトリアリスティックな画像を作成できるGoogleの最新画像生成ツール「Imagen 3」の限定ユーザーへの応募受付を開始しました。
Googleの最新AIがビジネスに利用可能に
本日より、Vertex AI プラットフォームで、いくつかの Google AI の新しいモデルやより高性能なモデルが幅広くご利用いただけるようになります。
- 100 万トークンのコンテキスト ウィンドウを備えた比較的コンパクトなモデルである Gemini 1.5 Flash が一般公開されました。
- Gemini 1.5 Pro が一般公開されました。
- 画像3はプレビュー中です。こちらからお申し込みください。
「Gemini 1.5 Flashにより、マルチモーダルなユースケースであっても、出力やコンテキストウィンドウの品質を犠牲にすることなく、大量タスクに生成AIを適用するスケールアウトフェーズを継続することが容易になります」と、市場調査会社イプソスの生成AIグローバル責任者、JC エスカランテ氏はGoogleのプレスリリースで述べた。
Vertex AI は現在、以下を提供しているか、近日中に提供予定です。
- 軽量版Geminiの派生版Gemma 2:来月Vertex AIで一般公開。90億パラメータと270億パラメータの2つのサイズで利用可能。
- 現在発売中の Anthropic の Claude 3.5 Sonnet。
- 反復的なコンテンツを使用して AI リクエストの速度を向上させ、コストを削減するために使用される手法であるコンテキスト キャッシングが、現在、Gemini 1.5 Pro および Flash でパブリック プレビューされています。
- Gemini モデル上のプロビジョニングされたワークロード向けの Vertex AI の機能であるプロビジョニングされたスループットは、現在、許可リストに登録されているユーザー向けに一般提供されています。
- AIがGoogle検索と照合し、より精度の高い情報を提供するグラウンディング機能が現在利用可能です。トムソン・ロイターなどのサードパーティによるグラウンディング機能は、来四半期から展開される予定です。
- Gemini 1.5 Flash と企業データを組み合わせた、High Fidelity モードの Grounding が、現在実験的なプレビュー段階にあります。
Vertex AI は、さまざまな地理的リージョンで利用できます。
参照: 生成 AI を使用して Web を検索する 5 つの方法を紹介します。
Gemini APIでコード実行などが可能に
Gemini 1.5 ProおよびGemini 1.5 Flashではコード実行が可能になり、開発者はモデル内でPythonを実行し、生成AIによる反復処理とコードからの学習を試すことができます。Gemini APIまたはGoogle AI Studioからアクセスできます。
さらに、Gemini API のユーザーは次のことが可能になりました。
- Gemini 1.5 Pro で 200 万トークンのウィンドウをフルに活用します。
- Gemini 1.5 Pro と 1.5 Flash の両方でコンテキスト キャッシュを使用します。
- Google AI Studio で Gemma 2 を試してみましょう。
Google翻訳に広東語とその他109言語が追加されました
Googleは、PaLM 2言語モデルを用いて、一般公開されているGoogle翻訳サービスに110言語を追加しました。これは、同社にとってこのサービスにおける過去最大の拡張となります。中でも注目すべきは広東語です。これまでGoogleは、広東語を翻訳に追加するためのデータを見つけるのに苦労してきました。これは「書き言葉が北京語と重複することが多い」ためです。
PaLM 2 により、Google は互いに類似する言語をより効率的に追加できるようになったと、Google のシニア ソフトウェア エンジニアである Isaac Caswell 氏は、この Google 翻訳の拡張に関するプレス リリースで述べています。
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ミーガン・クラウス
メーガン・クラウスは、B2Bニュースおよび特集記事の執筆で10年の経験を有し、Manufacturing.netのライター、そして後に編集者として活躍しました。彼女のニュース記事や特集記事は、Military & Aerospace Electronics、Fierce Wireless、TechRepublic、eWeekに掲載されています。また、Security Intelligenceではサイバーセキュリティに関するニュースや特集記事の編集も担当しました。フェアリー・ディキンソン大学で英文学の学位を取得し、クリエイティブライティングを副専攻しました。